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諏訪の里ブログ

諏訪のみんなで学ぶ  地域ぐるみの防災講座  ~防災は支え合いの地域づくり~

毎年9月1日は「防災の日」です。
諏訪地区では、9月11日(水) 諏訪小学校体育館にて、諏訪地区防災講座を開催しました。

上越市社会福祉協議会と諏訪の里づくり協議会で行っている住民福祉会の事業のひとつとして、災害に対する意識や、地域互助の意識を持ってもらいたいという目的で計画しました。

前半は、諏訪小学校の避難訓練と合同で、火災を想定した濃煙体験と、応急担架作りの体験訓練を、上越南消防署の消防士の方々と諏訪区防災士会の方々の協力のもと、児童と地域の方が2つのグループに分かれて行いました。

濃煙体験では、消防隊員の方から、煙は上に行くので、できるだけ姿勢を低くするようにアドバイスをいただき、児童と地域の方とがペアで体育館内に設置した煙ハウスに入りました。

煙で前が見えない中、お互いの存在を気にしながら、手をつないだり、声を掛け合ったりと、出口へ向かいました。
出口から出てくると、子供も大人も口々に「中が全く見えなくて怖かった」「煙が息苦しい」「本当の煙だったらと思うと怖い」と、火災の恐怖を実感していました。

体験用の煙は安全なものですが、実際の火災では、息もできない状況になります。
やはり、繰り返しの訓練が大切だと確認し合いました。

応急担架作りでは、消防隊員や防災士の方から、竹と毛布を使って、短い時間で簡単にできる担架の作り方を教わり、実際に人を乗せてみたりもしました。 子供でも簡単に作れて、大人を運ぶこともできることを学びました。

後半は、社会福祉協議会の佐藤貴規さんより、「災害支援と地域の支え合い」をテーマに講話をしていただきました。

中越地震や東日本大震災、熊本地震などの被災地での支援活動を通して学んだことを中心にお話をしていただき、災害には物理的な被害や身体的な被害だけでなく、環境の被害、心理的な被害、繋がり(家族・住民)の被害、経済的な被害などがあることや、自主防災組織やボランティアなどの「支援力」はもちろん、助けられ上手になる「受援力」も必要だと教えていただきました。

最後に、「災害に強い地域づくり」は「災害にも強い地域づくり」であるということを、地域の方々に強く語っていただき、非常に良い講話でした。

今回、児童と地域の方々が声をかけあい、協力して体験訓練を行ったことは、良い経験となり、いざと言う時にも必ず役立つと思います。
誰かを気にする、助け合う気持ちが地域力につながります。
この防災講座をきっかけに、各家庭や町内での防災意識を見直していただければ幸いです。